泥魚亭好日記 〈美しさを楽しみ夢を育てる〉



夏祭り

 オフィスのある千代田区三番町は、つい先日夏祭りで賑わった。
お囃子を聞いているうち、友人でゲームプランナーの広井王子さんの話を思い出した。
 彼は、生粋の浅草っ子であるが、子供のころお祖母さんからよくこんな話を聞かされたそうだ。
「お前は、絶対にサラリーマンになってはいけないよ」
「どうして?」
「あの人たちは、町を壊す人だからさ」
「どうして町を壊す人なの?」
「あの人たちはね、朝来て夜帰っていくだろう、町のことなんか、ちっとも考えていない人たちなんだよ」
「ふーん」
「サラリーマンが来るようになってから、もともとここに住んでいた人たちがいられなくなってね。
祭りに参加する人も減ったもんさ」

 広井氏は、お祖母さんの教えをしっかり守って(?)、フリーのプランナーからいきなり社長になり、今は会長である。ずっと浅草に住んでいる。
 三社祭などを見ていると参加者が減っているようには見えないが、確かに大きなビルが中心の町になってしまっているので、昔はもっと賑わっていたのかもしれない。

 私は東京郊外のマンションに住んで、朝三番町に行き、夜帰ってくるので、”町を壊す”人なのに違いない。
 もうそこに住んで20年以上になるが、隣近所は時々引越しするので、現在どんな人が住んでいるのかよくわからない。
 最近は、年老いた人がよく引っ越してこられる。子供が年老いた親を呼び寄せているのだろう。
 しかし、悲しい話だが、その老人たちは、うれしそうに引っ越しては来るが、みるみる老け込んで、しばらくすると亡くなってしまう。
 田舎でのんびり広広としたところで住んでいた人が、急に小さな箱のような建物に放り込まれ、絶えることのない騒音の中で生活をしていると、考えられないようなストレスが溜まっていくのに違いない。
 周囲に緑も少なく、同じぐらいの年齢をした話相手がいないこともストレスの原因になるのだろう。
皮肉なことに、”町を壊す人”は”人を壊す町”に住んでいるのである。
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by project_oij | 2006-06-23 18:33
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