泥魚亭好日記 〈美しさを楽しみ夢を育てる〉



当事者の不在

 土曜日に、ある私立大学のO学部長に会った。
 すでに定員割れをしているその大学は、給与カットをし、学内改革に向けて様々な施策を立てているようだが、現場の先生方に一向に危機感がなく、具体的にはなかなか進まないと、嘆いておられた。改革派のO部長は孤立してしまっているので、手伝って欲しいとの相談であった。当事者不在のまま傾いていく大学。座して死を待つしかない大学。よく聞く話である。

 少し前になるが、改革案を提出したある大学の学長は、「横山さん、学長を代わってくれないか。自分の任期は間もなく終わるので、この時期に矢面に立ってやるのはイヤだ」とおっしゃった。自分のことしか頭にない学長、ご専門は哲学である。
 ある大学の学部長の任期は2年間である。その間、学部長たちは自分の任期中に波風が立たないことをひたすら願う。その結果、大事なことは全て先送りとなる。決まらないのではなく、決めないのである。講師を増やすことはすぐ決まるが、減らすことはほとんど決まらないと、その大学の理事は嘆いていた。

 リスク管理などを教えている先生はたくさんいるはずだが、自らリスクを担って行動をするという学者のなんと少ないことか。
 そのO学部長もおっしゃっていたが、「教授たちに呼びかけても改革案がぜんぜん出てこない」のだそうだ。恐らく、案を出し自分が当事者にされることを恐れているのに違いない。

 企業の場合の改革は 社長が音頭をとって若手のプロジェクトチームを作り、権限を与えて一気に成し遂げていくというパターンが多いが、大学においてもそれをしないことには、悲劇的な状況を迎えるのは目に見えている。しかも、もしも”悲劇”が訪れたとしても、誰もその結果に責任は取ろうとしないのである。
 はっきりしたゴールの姿を描き、現在の自治体がそうであるように、理事長か学長が先頭を切って、活きのいいプロジェクトを作って走るしかないのではないか。
 多くの人間に当事者能力を求めても不可能である。「私がやる、私が責任者である」と宣言をされた方と、苦労や困難を覚悟でご一緒に取組むしかないと思う。
 O学部長には、十分そうした熱さを感じることが出来た。後は学部長のご決断があるのみである。
 
[PR]
by project_oij | 2006-05-22 12:11
<< ワタクシの誓い 心技体ということ >>


横山征次がOIJの理想をめぐる日々の想いを綴ります
以前の記事
2007年 07月
2007年 03月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
最新のトラックバック
i get carrie..
from i get carried ..
2006 autodata
from 2006 autodata
テラびしょびしょw
from お・な・に・ぃ
cheap sprint..
from cheap sprint p..
ringtones ci..
from ringtones cing..
numa numa ri..
from numa numa ring..
real ringtone
from real ringtone
Fergie Clums..
from Fergie Clumsy ..
darth vader ..
from darth vader ri..
free wav rin..
from free wav ringt..
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧