CGアーティストの「てっこん」さんから突然のメールがあった。
もう10年以上前、出版社と組んで育児用CD-ROMを企画して以来の連絡である。
懐かしくてすぐ電話し、翌日会うことにした。
「てっこん」という珍しい名前は、若き画学生であった彼のために、ある易者がつけてくれた画号である。もともとは漢字であったが、その漢字が気に入らなくて音だけもらって平仮名で表記するようにしているそうだ。
てっこんさんは、ずっと「ひらけ!ポンキッキ」のCG映像を作っている。その間たくさんのCG短編アニメの他、35体にのぼるキャラクターを作っている。その全体のビジネス展開をプロデュースして欲しいという依頼であった。
てっこんさんのやさしいお人柄とユニークな発想から誕生した”TEKKON WORLD”の住人たちはとても魅力的だ。ビジネス的な興味もあるが、美しい色彩と不思議な形をした生き物たちに魅せられ、面白いプロジェクトになると思い、すぐOKした。
てっこんさんの世界は、長新太の絵本のようなファンタジーさと、オノ・ヨーコのようなユーモラスだが本質をズバっとついてくるような鋭さにあふれている。
35体のキャラクターを生かして、単純でオシャレな話を作り、連続アニメにしたら幼児たちの人気を集めるのではないかと思う。才能のあるストーリー作家を見つけてプロジェクトを組めば、相当面白い仕事になるのではないか。そう思って提案すると、てっこんさんも是非にとおっしゃる。共振し合える人との話は楽しい。どんどん夢が膨らんでいく。
OIJで企画している幼・小児のための“現代版寺子屋”夢育塾のシンボルキャラクターとしてもいいのではないかと思う。
教材案もてっこんさんからアイデアをいただいた。
また、いい萃点に出会えたようだ。